北京のスタートから車両の故障に悩まされ、「もうダメかも」と思った日々の連続だった中国。北京では何日間も修理工場で足止めを食らい、このままではチャレンジ失敗かと何度も思い知らされた。
中国の大地を駆け抜けながら、一緒に国境を越えることだけをひたすら目標にして走り続けた。
中国という最初の関門を突破!
北京パリモーターチャレンジでは、8つの国境を越える必要がある。
最初の関門、中国はビザの取得だけでも一苦労だった。
中国の大使館でのビザ取得には10数枚の書類と面接が必要で、その面接も圧迫感満載のもの。
「あなたが宿泊する証拠を出せ、車で出国する証拠がないじゃないか!」と、出発前から心臓がバクバクする試練を受けた。
それでも、今日はついに中国を脱出する時が来た。幸い、本隊と一緒であればオーガナイザーが全ての手続きを済ませてくれる。昨日はカザフスタン国境近くで宿泊し、朝からカザフスタンの民族舞踊が披露されるサプライズに包まれた。
ダンスで言葉の壁を超える
参加者たちは車両の点検に忙しい中、みんな新しい国への期待でワクワクしていた。
2週間も一緒に冒険をしてきた仲間たちだが、言葉の壁は依然として高い。
それでも、私は毎日笑顔でいようと決めていた。そんな私にダンスを誘ってくれたのが、リーダー的存在のパトリックだった。
これはもう!動画で見ていただきましょう!(笑)
これが!全力コミュニケーション(動画)
「HEY! ジャパニーズ!今日も元気か?」といつも気にかけてくれる彼。彼は私のInstagramをフォローし、毎日の投稿を楽しみにしてくれていた。
彼が拡散してくれたおかげで、他の参加者ともSNSを通じて少しずつ繋がることができた。言葉が通じなくても、踊ってみればいい!
私はダンスなんてやったことがないが、全力で踊った。そしてみんなも次第に輪になって踊り始め、その中心に私がいることに気づいた時、みんなの「いいぞー、KOMO!」の声で我に返った(笑)。
世界の中心でコミュニケーションを叫ぶ?(動画)
この瞬間、私はこの冒険のエンターテイナーとしての存在感を認められたような気がした。恥ずかしさや英語の不安を忘れ、この冒険でどんな印象を残せるか、それだけを考えていた。
そして、ついにカザフスタンへ!
隊列を組んで国境まで移動し、国境では一旦車両の荷物を全部下ろして検査を受けた。
ドライバーは車両とともに国境を渡り、私は荷物と共に歩いて国境検査を受けた。
中国で重要だった中国のナンバープレートとも今日でお別れだ。
国境手続きは時間がかかり、私は仲間たちのおしゃべりを横目にSNSで日本の皆さんに今日の出来事を伝える動画作成に没頭していた。そして、ついにカザフスタンへ!わずか数百メートルの国境を越えただけなのに、空気も空も違って感じた。
新たな冒険の始まり
今日から、私はまたカザフスタンを走り続ける。相変わらず手がかかる1929年製ドクターと共に、前へ、前へと進んでいる。中国を脱出し、次のチャレンジへ…さあ、DAY15へ進む!
カザフスタンもまた素晴らしい風景があった
おわりに
チャレンジの道のりは、いつも予想外の出来事の連続だけど、そのひとつひとつが大切な思い出になる。
この冒険のすべてを楽しみ、共有し続けること、それが私の使命だ。
次のステージでも、もっと大きな驚きと笑いをお届けしますので、どうぞお楽しみに!
DAY15へ続く・・・。