ガソリンがない!?僻地への突入と緊急補給作戦
しかし、問題がひとつ…。その行き先は、当然の如くガソリンスタンドがない僻地!
リッター2、3キロしか走れない超低燃費の1929年の車両。
2日間、ガソリンをどうやって確保するかが最大の課題です。
唯一の解決策は、ガソリンを積み込むこと。
そこで、朝からガソリンタンクを探して街を走り回ることにしました。
でも、ここも街中ではないのでどこで手に入るか!
競技のスタートまで先行して調達したいと焦りながらも、オープンしているお店は少なく、まして距離的にロスタイムとなることは避けたい。
これまた、言葉も通じないのに地元の人に声をかけて(笑)
翻訳アプリで助けを求め、2箇所のガソリンスタンドを教えてもらえた。
距離も時間も不安だらけの中、スタート地点からそこまで遠くないことを進んで進んでみると…あっけなくタンクをゲット! またまた神降臨?
ランチはチェリー!凸凹道を走りながらの楽しいひととき
ラリー中のランチは、もっぱら現地で手に入るフルーツが中心。
走行しながらなので凸凹道を進む中で、食べやすいチェリーが最近のマイブームです
手軽にポンっと口に放り込めるので、走りながらでも気軽に食べられるのが最高!
中にはスモモのようなフルーツもあって、種を食べ終わったら窓の外に「プーっ!」と飛ばすのがちょっとした遊びを見出した(笑)。
DAY18レポートを動画で!(動画)
↑動画で見ると一緒に走ってる気分になれるかな(笑)
テント設置もお手のもの、そして久しぶりのスッキリシャワー
今日は無事、明るいうちにキャンプ地に到着することができました。
慣れなかったテント設営も回数を重ねるごとに手際良くなりもうお手のもの。
そして、今日は砂漠のなかのシャワータイム!
仮設のシャワーでも、外気温も高かったおかげで安定してお湯が出るのが嬉しい。
久しぶりにシャンプーもできて、体もスッキリ。
スッキリするけど、外に出ると…またすぐに砂漠の砂が風に乗ってまとわりついてくる(笑)。
日本にいる時のように、クレンジングや美容液、日焼け止めなんて持ってきてないので今はオールインワンのクリームをペッペッと塗るだけ。
日焼け?美容はどこへ?それは帰ったら考えます!(笑)
日本酒で乾杯!異国の地で出会う笑顔と友情
夜になると、周りでは参加者たちが酒を持って寄って宴が始まりました。
そこで、私も日本から持参した「ジャパニーズ酒!」をみんなに振舞うことに。 、みんな大喜び!酔っ払った風のジェスチャーを見せたり、笑いの絶えないひと時でした。
ただ、もっと持ってくればよかった…。
重量を控えるために、持ってきた小さな樽は2つだけ。中国でお世話になった修理工場にプレゼントしてきたので残りは1つ。それでもみんなに少しずつ分けて、楽しんでもらって正解でした!
そして夕焼けに思いを馳せる
このラリーのオーガナイザーの中に、ロシア人のアートムという若い男性がいます。
彼とは中国での免許取得の際に待ち時間潰しに翻訳アプリを使いながら色々な話ができました。それ以来いつも私たちを気遣いサポートしてくれています。
この夢の背景であった癌の闘病の新聞記事を英語版にして持っていってたのでそれをアートムに読んでもらって、涙を流しながら「一緒に夢を叶えよう」と約束したのがもう2週間も前。
今日もアートムは「大丈夫か?」と声をかけてくれて、一緒に車の上で美しい夕日を鑑賞しました。 言葉は通じなくても、微笑みやスキンシップで心が通じ合える。特別で、何とも言えない感動がありました。
限界なチャレンジの中でまた夢を見る
このラリーで再会した仲間たちがいます。
みんなそれぞれの背景を抱えてこのチャレンジに参加しています。
無事、北京パリでの再会を果たした仲間たちと!
前哨戦であるサハラチャレンジで一緒に走った仲間も、北京パリに挑戦することが叶わなかった仲間も多かったのです。
私たちも幾度となくこのチャレンジを諦めなければいけないか?という窮地に追い込まれたことは数知れずでした。それでも夢を追い続けて諦めないことが今、こうして夢の舞台で見たかった風景を目の当たりにしている。
沈みゆく夕日を眺めながら、これまでの困難と、それを乗り越えてきた日々を思い返し、今ここにいる自分を誇りに思います。
終わり
18日目のチャレンジも静かに日がくれて今日も無事に終わりました。
僻地でのガソリン補給という新たな課題や、仲間との再会、そして異国で出会った人々との考え、今日までの日々をしみじみ振り返った夜でした。
ラリーはまだまだ続きますますが、次の更なる冒険と体験も楽しみにしています。
読者の皆様も、引き続き応援よろしくお願いします!
次回のレポートもお楽しみに!
DAY19に続く・・・。