焦りこそ一番の不安材料〜イライラを解消して効率をアップする方法〜

今、私の人生において最大の夢！「北京パリモーターチャレンジ」に向かって5年、時間というものはあっという間でラリー本番まで一年をきり、本格的に準備をする段階になりました。

「後悔しなかった結果」と「後悔した結果」

これまでモータースポーツ競技に数々参戦してきた中で、「後悔した結果」と「「後悔しなかった結果」がありました。それは順位となど目に見える結果はもちろんですが、例えビリだったとしても後悔しなかった結果もありました。

どれだけの準備をしたか

大きな目標に向かう中、全てが思った計画通りに進まないことが多々起こりました。途中、病気になったり、お金の計画がうまくいかなくなったことが起こったり。

現実に頭の中で考えた準備と実際実現できている準備にまた葛藤が生まれました。

行動の順番を変えてみる

私はもともと人より行動のスピードが速い人間だと思ってきました。だからがむしゃらに進んでいることが結果につながると思い、ただがむしゃらに進んできました。

ラリーの準備をしながらもお金を生み出すために毎日朝から晩まで働き、加えて新しい新規事業の構築は今必要なものを今生み出していく必要がありました。

焦りと不安に押しつぶされそうになりながら、限られた時間の中で朝から晩まで行動と作業を繰り返してきましたが、やってもやっても焦りと不安は解消されず、逆にやらなければいけないことが重なっていく一方でした。

一旦、足を止めて「整理」をする

私はそんな気持ちを抱えて仕事の構築のために2日間の出張に出かけました。やるべき作業とやってもやっても足りない時間のなかに一本の電話が鳴りました。

「お片付け」を専門に事業を展開している友人。束の間の会話の中で彼女が伝えてくれたのは「整理をする意味」「まず何事も整理をしてからの方が効率は上がるから」。

「さぁ！ベースができたからここからがスタートだ！」帰ったらまたがむしゃらにやろう！」そう考えていた私はふと立ち止まりました。

「言い訳」という心の焦りを生む連鎖に気づく

時間を削って出張に行ったんだから、今すぐ結果が見えないといけない。

せっかく土台ができたのだからすぐに走り出さないといけない。

時間がないんだから・・お金がないんだから・・この焦りが「言い訳の連鎖」を生み出している自分に気づきました。

まず「整理」をして準備を整えていなかったこと。そもそも準備の段階に至れないままどんどん言い訳を重ねて本当にやるべきことの効率が下がってしまっていたことに。

目の前に散らかったものを片付けるには

行動することで結果が得られると勘違いしてきた自分に向き合えた今回の出張から戻り、まずやったことは「整理整頓」と「掃除」を徹底してみました。

せっかく完成したものをすぐに作業に移したい気持ちをグッと堪えてこれまでとは違う行動に変えてみました。

山積みになった資料を仕分けする。カテゴリーに分けてそこから必要なものと不要なものを振り分けて不要なものは処分していく。

資料だけではなく、目の前にあるものを同じように、整理していきました。

整理して捨てるを繰り返していくとスペースが空くことに気づきます。そのスペースを広げるためにまた繰り返し、そこを今度は「磨いていく」。

イライラ解消と共に効率がアップ

彼女の言う通り、整理は心の整理でした。清掃は心を磨くことでした。

まずここに取りかかったことで、やるべきことも整理できたことはもちろんですが、焦りと不安の中の苛立ちも少し解消されたような気がします。

大切なことは目に見えない

一見、先に進まないことのように思えましたが、この時間に気づけたことはまたここから先に進むために重要なことだったと思えます。

そうは言っても部屋を掃除する大切さは頭ではわかってはいるんだけどなかなかスイッチが入らないのが現実です。

だけど、今。目の前に落ちてるゴミを一つゴミ箱に入れてみる。目の前に広がった洋服を一着でいいから畳んでみる。それだけで心が変わるのを実感できた自分がいます。

がむしゃらに前を向いて行動し続けることは大事なことですが、一旦立ち止まってみる。自分がここっと言う時のためにグッとしゃがんで「時」を待つことの大切さを学びました。